フルカラー転写プリント
フルカラー転写プリントとは
DTFという技術を使用したフルカラー転写プリント加工方法です。
専用のフィルムにインクをプリントし、そのフィルムをウェアに熱圧着転写するとインクのみが残りきれいに仕上がるというプリント方法です。
1色からフルカラーまで鮮やかな表現が可能で、グラデーション、写真、手描きなどのデザインもそのままプリントできます。
フルカラー転写プリントのメリット・デメリット
- 1色からフルカラーまでデザインをそのまま再現できる。
- イラスト、写真、グラデーション、手描き、など繊細なデザインも可能。
- 様々なウェアに対応。素材も綿、ポリエステルなども問わない。
- 他の多色プリント方法に比べるとコストも割安。
- 製版作業などの加工の準備の作業工程が少ないため納期も早い。
- ゴールド、シルバーなどのラメ感のあるプリントができない。
- 特色指定ができない。(PANTONEやDICなど)
- 細い線も表現可能だが、あまり細いと剥がれてしまう。(線の太さは1ミリ以上推奨)
- 縫い目や段差がある箇所には加工できない。
フルカラー転写プリント加工例
デザインについてのご注意
①プリント色について
濃色の本体色(黒や紺、赤などの濃い色)の場合、下地の影響でプリントの色が多少暗くなってしまいます。
(プリント色にこだわられる場合はあまりおすすめではありません)
白などの淡い本体色であれば影響は少ないです。
②濃い色の本体色に濃い色のプリントの場合
濃色の本体色(黒や紺、赤などの濃い色)に対して、濃色のプリントの場合、デザイン周りにわずかですが白い下地の線が出ます。
(薄い色の本体であればあまり目立ちません)
③プレス痕について
加工の工程でプレス(圧着)作業が入りますのでデザインのまわりにプレス痕が残ってしまう場合がございます。
特に本体がドライ素材(ポリエステル)で、濃色の場合は跡が残りやすいです。
④デザイン素材が画像データしかない場合
画像データ(写真、jpg、pngなど)は解像度が低いと、デザインの周囲の線がぼやけています。
(スマホやタブレットの画面では問題なく見えていても、プリントの実寸の大きさまで引き伸ばすと周囲の線がぼやけます)
その場合、そのデザイン周囲のぼんやりしたところはきちんとした透過処理ができません。
プリンターは透過できない部分を白と判断するためにデザインの周囲に白の下地が出てきてしまいますのでご注意ください。
※弊社では入稿いただいた画像をそのまま使用いたします。
弊社から提出する確認用イメージでもデザイン周囲のぼんやり具合(どれくらい白下地が出てしまうなど)が、どの程度か判断つきませんのでご注意ください。
入稿画像データの良し悪しで仕上がりに差が出てしまいますのでご注意ください。
※写真データやイラスト画像データ等を実寸以上に引き伸ばして使用する場合、仕上がりが粗く仕上がってしまいます。
フルカラー転写プリントをご希望の場合は、入稿データは実寸で、300dpiでご準備ください。
もし、デザイン周囲に白フチが出てしまうことが気になる場合は、Adobe Illustratorなどを含むグラフィックソフトを使用し、パスを含むデータや、
スウォッチ登録したパターン柄などの効果を使用したデータでラスタライズ(=1枚の画像データにすること)をして完全データとして入稿ください。
弊社でも画像をトレースすることは可能です。デザインの複雑度に応じて別途料金をお見積りさせていただくことがございます。
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